あれこれ日記

趣味の話や哲学のこと

エッセイ

宮地尚子『傷を愛せるか』

トラウマ研究で知られる宮地さんのエッセイ。傷を抱えながら生きることや、傷を抱えているひとの側にいることが繰り返しテーマになりつつも、見た映画の話、外出中の出来事、アメリカ滞在記などを、柔らかく語っていました。 内容的にももう少し早く読んでい…

【書きました】レア・ユーイング著/齋藤慎子訳『FINE 聞いてみたら想像以上に人それぞれだったジェンダーとかの話』巻末エッセイ

レア・ユーイング著/齋藤慎子訳『FINE 聞いてみたら想像以上に人それぞれだったジェンダーとかの話』に巻末エッセイを書いています。 この本は、タイトルの通り著者がいろんなひとにジェンダーやその他のあれこれについてインタビューし、その思いがけぬひ…

【書きました】思い出を語る、哲学をする(「可愛い哲学」)

『群像』10月号に「思い出を語る、哲学をする」という文章が載っています。哲学は客観的で学術的な議論をするもの、だから個人的な思い出話なんて哲学にならない、みたいな考え方もあると思うのですが、なかには可愛らしい思い出話が哲学の根幹になるような…

Schuyler Bailar (2023), He/She/They, Penguin Books

https://www.pinkmantaray.com/he-she-they とてもいい本でした。 著者のバイラーさんは大学に入ってから性別移行をした男性。高校時代は女子水泳部で活躍し、ハーバードに水泳の特待生として入学し、性別移行後は男子水泳で泳いでいたというひと。韓国系移…

マイア・コベイブ『ジェンダー・クィア』(小林美香訳、サウザンブックス)

http://thousandsofbooks.jp/project/genderqueer/ トランス関連のグラフィックノベルの情報を探すとかなり頻繁に目にするタイトルなのですが、いままで読む機会がなく、この翻訳で初めて読みました。 この作品はジェンダークィアである著者の自伝的作品。ト…

水上文「狭間の沈黙」

『すばる』2024年6月号収録のエッセイ。 著者のクィアネスを受け止めきれなかった母親との関係が、緊張をはらみながらも少しずつ、少しずつ変化していく様子、相手が亡くなってもお葬式にいまのままでは出ることができるかもわからないクィアな恋人関係と同…