あれこれ日記

趣味の話や哲学のこと

2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧

大崎善生『将棋の子』

ながく日本将棋連盟で働き、『将棋世界』の編集長にもなっていた著者が語る、元将来会員たちの姿を追うノンフィクション。 奨励会というのはプロ棋士を目指す若者たちが切磋琢磨する場で、ここで三段リーグを上位二位以内で突破することでプロである四段へと…

鈴木忠平『いまだ成らず 羽生善治の譜』

羽生善治さんと出会った人々の受けた衝撃や葛藤、それを経ての変化をもとに語られる、羽生さんという人間の将棋界における存在感。 記者やカメラマン、道場主、棋士といったさまざまなひとがそれぞれ羽生さんとどう向き合い、羽生さんの存在が自分をどう変え…

【書きました】九鬼のクッキー(「可愛い哲学」)

群像9月号に、連載「可愛い哲学」の最新回が掲載されています。少し久しぶりですね。 多忙だったり心身の調子を崩したりいろいろあったのですが、それに加えて今回はテーマ的にもなかなか苦戦しました。そう、今回取り上げたのは九鬼周造です。 九鬼というと…