あれこれ日記

趣味の話とか

Marvelのクィア祭(Marvel's Voices: Pride 2023)

今年のMarvel's Voices: Prideを読んでいなかったなと思い出して、読んでみました。

Get Your First Look at the Uplifting and Celebratory Stories in This Year's 'Marvel's Voices: Pride' #1 | Marvel

年に一度、マーベルのクィアキャラたち(既存キャラも新キャラもいます)の活躍を描く、お祭りみたいな短編集。今回は、人気のグウェンプールやEnd of the Spider-verseでも活躍したゲイのスパイダーマンのウェブウィーバーなどが出てくるのが注目でしょうか。

グウェンプールを主人公とする"Everything Is Coming Up Aces"がなかでもとりわけ可愛かったです。

グウェンプールって人気なことは知りつつぜんぜん触れたことがないのですが、名前からしオルタナティブなアースでグウェンがデッドプール的な存在になっているキャラ、ということですかね? デッドプールみたいに自分がコミックのキャラだと認識して、読者に語りかけてきたり、コマとコマのあいだに移動したり、自由自在! のっけから自分がアロマンティック/アセクシュアルだとわかったから、マーベルのACEアイコンを目指すことにしたと宣言し、「そんなわけでいまプライドコミックに出てるよ」とか言い出すあたりもいいですね。

そんなグウェンプールがプライドイベントを主催して、そこに文句をつけにきたアンチLGBTQ+なひとたちをコマの外に追い出してプライド本漬けにするあたりとかも、なんだかもう笑ってしまいました。グウェンプールがあまりに可愛かったので、ちょっといろいろ読んでみたいです。

あと私が好きだったのが、ブラックキャットを主人公とした"Be Gay, Do Crime"ですね。最初はブラックキャットとガンビットが単にプライドイベントでうろうろしているだけなのですが(ありがちなヘイト団体をガンビットが懲らしめるところとか楽しいけれど)、途中でブラックキャットが何かの宝玉を盗み出してからそこに封じられているたぶんCandraという女性ヴィラン口説き始めて、その様子がもう「フェリシアさん…!」という感じ。ぜひ読んでほしい。フェリシアさんはもうピーターなんて相手にせずあちこちで美女を口説いてほしいです。

ほかにも2000年の時を生きているトランス女性とかの話もあって、盛りだくさんでした。