群像9月号に、連載「可愛い哲学」の最新回が掲載されています。少し久しぶりですね。
多忙だったり心身の調子を崩したりいろいろあったのですが、それに加えて今回はテーマ的にもなかなか苦戦しました。そう、今回取り上げたのは九鬼周造です。
九鬼というと『「いき」の構造』や『偶然性の問題』で知られる日本を代表する哲学者のひとり。そんな九鬼ですが、意外ととぼけたエッセイを書いたりしています。今回は、九鬼の駄洒落エピソードを偶然性の哲学と重ね合わせながら語り、九鬼の可愛さを存分にアピールしてみました。九鬼の可愛さの伝道師になれたらいいな。
九鬼はいろいろなひとに論じられている哲学者ですが、可愛い視点で語っているのは公刊されている文章だと世界初かもしれませんね。
エッセイで可愛さが溢れる日本の哲学者というと、和辻もそうだったりします。和辻もそのうち取り上げられたらいいな。