あれこれ日記

趣味の話や哲学のこと

『じぶんであるっていいかんじ きみとジェンダーについての本』

作 テレサ・ソーン/絵 ノア・グリニ/訳 高井ゆと里 (エトセトラブックス、2024年)

じぶんである って いいかんじ:きみとジェンダーについての本 | book | エトセトラブックス / フェミニズムにかかわる様々な本を届ける出版社

すごいすごいすごい! こんな絵本が日本語で出たなんて!

柔らかい調子で、トランスジェンダーの女の子、シスジェンダーの男の子、ふたりの互いに異なるノンバイナリーの子を紹介し、自分のジェンダーアイデンティティを肯定していいのだと、自分でいていいのだと、自分でいるのはいい感じなのだと語りかける絵本。

絵も可愛らしくて、何気なく描かれた背景に同棲のカップルがいたりするのもいいですね。

トランスやノンバイナリーの場合、大人も子どもも、自分自身でいるのはずっと困難で、そして子どもたちについては最近「自分でなんかいさせまい」「親がコントロールしなければ」という思想を強めるような風潮が広がっています。自分自身であることを否定する風潮が。

だから、この可愛らしく素敵な絵本が出たことが嬉しいです。ひとりでも多くのひとが手に取ってくれますように。