あれこれ日記

趣味の話や哲学のこと

「理想的な言語、不完全な言語」(「言葉の展望台」第34回)

『群像』2024年6月号

ベセスダのゲームが好きです。Skyrimにはまり、Fallout4にはまり、遡ってOblivionをプレイし、Starfieldで遊び、いまはFalloutのドラマを見ながらThe Elder Scrolls Onlineでタムリエルを冒険しています(どこかにトランスキャラがいるらしいですね!)。

そんなこともあって、この連載ではすでにSkyrimNPCブレリナさんやFallout4のNPCケイトさんの魅力を語ってきましたが、今回はStarfieldに言及しています。

……と言っても、今回はそれがメインではなくて、話題にしているのはむしろいわゆる単数代名詞のthey。ジェンダー中立的な三人称単数代名詞ですね。Starfieldではプレイヤーの代名詞を選択できるのですが、そこで「あれ?」となったことがきっかけのお話です。

J. L. オースティンに「言語は不完全だ」という話がありますが、それと関連づけつつ今回は単数theyの話を手掛かりに言語の完全さ、不完全さについて考えてみました。編集さんからかなりお褒めいただいた回ですので、機会がありましたらぜひ読んでもらいたいです。

ちなみに、Starfieldでは、私はサラさんとお付き合いしていました。でもこのゲームの場合は、特定のNPCというより、大勢でわいわい宇宙船に乗ってファミリーみたいに過ごすのが楽しいですね。トランスフラッグカラーのスーパートランス号に乗って宇宙を駆け回っていました。

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