もともとは『ジョジョランズ』目当てで買い出したのですが、『女装男子はスカートを脱ぎたい』とか『ベイク・ベイク・ベイク』とか『ヒト科のゆいか』とか『ベイビー車中ハッカーズ』とか、いまはいろいろと楽しみに読んでいます。(一部、女性描写がぎょっとするからページを開かないようにしてる作品もあるけど……)
そんな『ウルトラジャンプ』に今回掲載された読み切り漫画『魔法使いはウソをつかない』がとてもよかったです。
主人公の「小夜」は内気な感じの高校生の女の子。小夜には「園(その)」という幼馴染の女の子がいて、園は小夜にだけ魔法を見せてくれる「魔法使い」だった。でもその園が交通事故で亡くなってしまい、小夜はそれを受け止められずにいる。そんななか、園の葬儀の香典返しでもらったお菓子を小夜が手に取ったとき、なんとお菓子から園の声が聞こえてくる。園は最後の魔法を使ってお菓子に乗り移ったのだった。……というようなお話。
で、この作品、小夜から園への恋愛がかなり中核的なものとして描かれているんですよね。途中で園に片思いをしていた男の子も出てくるのですが、「おめーと俺の『好き』は種類がちげーだろ!!」という言葉に対し、はっきりと同じ種類だと述べ、しかも自分のほうが深いと言い切るあたりがとてもいいですね。側から見ると男女で「好き」だ「愛してる」だ言ってるものだから、ヘテロノーマティヴなこの社会では自然とこの二人が恋愛関係にあるかのように見られてしまうのですが、最後の最後まで二人が二人ともひたすら園への想いの話ばかりしているのもよかったです。
全体的に思いのほかコミカルで爽やかな雰囲気なのも、「魔法」に関わるひとひねりある展開もとてもよかった。
存じていなかった漫画家さんなのですが、ぜひ今後も読みたいです。